二十四日、幕府、加賀の国那谷寺三坊に、本泉坊周応の同寺領内における中院家領同国額田の荘得丸名作職替地と号する押領停止を報ずる。

「中院家文書」
（通秀）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
中院一位（いちい）家雑掌申し加州額田の庄得丸名作職の事、由緒（ゆいしょ）に就き渡
（那谷寺）
部右京の進に充行（あてがわるる）之處、本泉坊以前知行之間、替地と號（ごう）當寺領

内田地（でんち）を押し取り之間、去年奉書を成されると雖も、承引能わず（あたわず)

と云々、言語道断之次第也、重ねて御下知を成されおわぬ、猶以って異儀に及べば、異な

り沙汰有るべき之由仰せ出（い）だされ候也、仍って執達（しったつ）の件の如し
文明十四　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（英　基か）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
閏七月廿四日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春道判
（布施ふし）
（飯尾）
元連（つら）

　　那谷寺三坊(pp.45-46 )

This particular document outlines an attempt by the Watanabe to slander Honsenbō, hence what the Watanabe claim is completely false.